パエリアは、その豪華な見た目と盛りだくさんの具材で知られています。手軽に作れる点も、この料理の魅力と言えるでしょう。
しかし、ときにはうまく火が通らず米が硬くなってしまうことも。そんな困った状況でも、焦げた部分がない限り、食べることができるように対処するコツがあります。
今回は、パエリアの米が理想の柔らかさにならなかった時の応急処置と、上手くいかなかったパエリアの活用法についてお伝えします。
パエリアがかたく仕上がったときのお助けテクニック
もしパエリアが硬くなってしまったとしても、下部が黒く焦げていない限りは食べることを控える必要はありません。無焦げであれば、まだ何とかする方法は存在します。固まったパエリアの米が硬いということは、必要な水分の吸収が不十分というサインです。
これを解決するためには少量の水を加えて、とても低い火力で温め直してみましょう。この時、フタがあればそれを使用することが望ましいですし、フタがなければアルミフォイルで米を包むと効果的です。また、水の分量は米の量や硬さに応じて加減してください。
加水後は味付けの微調整のため、顆粒状のコンソメを入れることをおススメします。顆粒状のコンソメが手元にない場合は、代わりに鶏ガラスープの素を利用しても問題ありません。なお固いキューブタイプのコンソメは混ざりにくいので避けた方が賢明です。
普段パエリアはフタをせずに炊きますが、途中でフタをすると、米が均一に熱を受けやすくなります。水が飛んだら、火から下ろし、フタをしてさらに5分から10分ほど蒸らせば、美味しく召し上がれます。
パエリア成功した事無いです
今日も失敗しました
米硬いあうあう(´;Д;`) pic.twitter.com/54fHoDofU4— 10(64乗) (@10factrial64) September 29, 2013
パエリアのお米がかたくなる理由と対処法
たまにパエリアをつくると手こずることがありますが、次第に上達したいものです。そこで問題なのは、なぜお米が硬くなるのかという点です。この問題の背後には、火の使い方が深く関わっています。
普段は炊飯器を用いてごはんを炊くため、火力の微調整に頭を悩ますことがありませんが、パエリアの作り方では、火に直接鍋をかけなければなりません。激しい火力で作ると、あっという間に水分が飛び、米の芯まで熱が届かずに硬い状態になってしまうのです。
ですから、レシピに「弱火で」と記されている場合には、その指示に従って慎重に火の強さを調節するべきです。
一定の時間、指示された通り弱火で炊き込んだあと、もし水分が残っていると感じたらさらなる加熱を行います。繊細な火力調整が美味しい料理を作る鍵ですので、このことを頭に置いておくといいでしょう。特に、急いで調理をすることは避けなければなりません。
パエリア失敗から始まる新たな料理への挑戦!3つの美味変身レシピ
せっかくの手間をかけたパエリアがうまく炊けなかった時でも、お米が固いだけであればまだ諦めるのは早いです。
もし焦げ付いていなければ、このアイデアで素敵に生まれ変わらせてみてください。
豪華!パエリアドリアへの変貌
残念なパエリアをグラタン皿へと移し、黒く焦げた部分がある場合は忘れずに削ぎ落としてください。
次に、ホワイトソースをたっぷり注ぎ、チーズを散らし、オーブンでこんがりと焼いたなら、立派で豪華なドリアのできあがりです。
パエリアの香りがドリアに深い味わいをもたらします。
リゾットスタイルへと生まれ変わる
固くなってしまったパエリアの米を、濃厚なリゾットに仕上げるのは如何でしょう。
リゾットはもともと、ご飯をスープで慎重に炊く一皿ですが、パエリアにスープを加えてもう一度熱することで、クリーミーな口当たりのリゾットが味わえます。
好みでチーズを加えれば、さらに格別な味わいに。
メインのパエリアが悲惨な感じに。。
初パエリアちゃんが…。
あさり開かへんし、米硬いし、終わった。。開き直ってリゾット風にしてやりました👍 pic.twitter.com/No1bWQIu5i
— マツノミユ/WEBライター (@MatsunoMiyu) December 24, 2019
サクサク!ライスコロッケへの進化
パエリアからなるべく具材を取り出し、軽く小麦粉を混ぜ炒めた後に丸めて、溶き卵とパン粉をまぶして揚げれば、サクサクのライスコロッケが完成します。
オシャレなスナックとして、そのまま楽しむもよし、チーズを足してみるのも一興です。
さあ、これらの手法を試すことで、ちょっとした失敗から新たな美味しいレシピが誕生します。失敗もまた、一つのスタートかもしれませんね!
パエリア成功のコツとアレンジレシピ
パエリアを上手に作るための重要なポイントは、火の調整にあります。
まず始めに米とその他の食材を炒めた後は、水分と調味料を投入し、弱火で時間をかけて炊きましょう。炊き急ぐと、米の内側が硬くなってしまう危険があります。
もし炊き上げた後で米が硬い場合は、軽く水を足し、フタをして再度温めることで、米を柔らかくする効果が期待できます。
それでも米が硬いときは、以下のアレンジレシピを試してみてください。
オーブン焼きドリア風アレンジ
パエリアにホワイトソースをかけ、チーズをたっぷり散らし、オーブンで焼き上げます。
クリーミーリゾット風アレンジ
スープを加えてパエリアの米を再び煮込み、リゾット風に仕上げます。
ライスコロッケ
しっかりとパン粉をまぶして揚げれば、外はサクッと内はモチッとした食感のスナックに変身します。
これらのアレンジ方法は、すでに味付けされているパエリアの米を活用するため、いずれも美味しさをより引き立てます。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。