ご家庭で急に子供に課せられる自由研究、忙しくてサポートできないという親御さんは多いですよね。
心配ご無用!一人でも取り組める簡単な自由研究のアイデアを、経験豊かな保育士が提案します。
この記事で解説するテーマ
- 独りで可能な自由研究のアイディア
- 外出不要!家にある物で完成させる研究のテーマ
- 一日でサクッと終わらせる研究の案
- 自由研究のまとめ方、記述のコツ
- 見た目も立派!工夫してボリュームを出す方法
お困りの方にピッタリな解決策
- 子供自身で自由研究を完成させたい方
- 提出期限が刻一刻と迫っている場合
- 迅速に取り組みたいとき
- モチベーションが高まった「いま」スタートしたい
- 要点を掴みつつ手順を知りたい
- 自由研究の締めくくり方に不安がある
- 内容に厚みを持たせたい時
気づいた時がチャンス!さあ、今日この日に自由研究をばっちり仕上げましょう!目次に掲載された気になるテーマを選んでタップすれば、その実践方法まで詳しく説明しています。
子供自身で完遂可能な自由研究テーマ案
保護者の過度な関与なしで、お子様自らが取り組める自由研究のテーマ性を提案します。更に、効率的な記述方法や整理のコツも併せて指南いたしますので、限られた時間内での集中しての作業が可能です。
家庭内にあるアイテムで実施可能
子供の自由研究の準備でわざわざ百均やDIY店に赴くのは面倒くさいものです。この度ご紹介する研究テーマは、多くがすでに家にあるような日用品を利用できますので安心です。
忙しい中でも、直ぐにでも着手したい際に手間なく始められるのが魅力的なポイントです。
前処理の後は子供におまかせ
必要な素材を準備したら、残りは子供が一人で行える工程です。子供に課題を委ね、その間に家の仕事を済ませたり、業務に集中したり、あるいは少しリラックスする時間を取ってください。
時折、子供に様子を尋ねたり、助けが要る際には支援をして、気を配ってあげてください。
「予想とその理由」を書くことでボリュームを増やす
本稿では、手軽にできる実験の方法をご紹介しますが、シンプルな手順のために、文章を短絡的にまとめるとあっという間に内容が尽きてしまうことがあります。
レポートやポスターに空白が多いと「内容が不十分では」という懸念が生じがちです。
これを回避するためには、予測とその根拠も記述するという手法が有効です。そうすることで、視覚的にも内容が充実しているように感じられます。
実験後に感想を記述しようとすると、既に得られた結果に影響されてしまうケースが多いため、実験開始前に予想を立て、それを書き記すよう促すことが大切です。
加えて、図画や写真を挿入することによって視覚的な魅力を高め、理解をひきたてることがでいますので、これも合わせて取り入れることを推奨します。
手軽にまとめる!自由研究の報告書の骨格
これらの要素を盛り込めば、自由研究の報告書が形になります。用紙は内容や量に合わせて選んで記述しましょう。
- タイトル
- 研究を始めるきっかけ
- 予測とその根拠
- 使用した道具や素材
- 研究の手順
- 結果(図や写真を適宜使用)
- 所感
- 日付と氏名
もし参考にした書籍やウェブサイトがあれば、「参考資料」として追加すると良いでしょう。
美食をテーマにしたアクティビティ
美食は日常生活で子供たちが良く触れるものであり、それに対する関心も自然と高まるため、学びの材料として取り入れることができます。提供されるレシピやアイテムは大抵の場合ご家庭にございますので、特別な買い物に出かける必要がございませんので、これは大変ありがたいポイントです。
もし不足している材料がある場合でも、通常訪れるスーパーマーケットで手軽に追加購入が可能なため、非常に便利です。
パンとの相性抜群なごはんのお供チャンピオンシップ
各種ごはんのお供をパンにトッピングし、どれが最もマッチするかを順位付けして発表する企画です。この活動を昼食や夕食の一環に組み込みましょう。家族みんなが参加することで観点が広がり、調査の詳細が充実します。
例えば、40代の父、30代の母、10代の兄、6歳の自分、2歳の妹といったメンバーそれぞれのトップリストを作成することで、シンプルながらも記述量を増やすことが可能です。
また、驚くほど良かった組み合わせや意外と合わなかった例など、楽しく評価しながら会話が弾むでしょう。
子供の課題研究に手を貸してください。食パンをたっぷり買ってきて、テーブルにごはんのお供を並べるだけで、おいしい食事の時間が設けられます。
食卓に並べるごはんのお供は何でも構いませんが、例えば梅干し、焼き鮭、昆布、たらこ、海苔のつくだ煮など、おにぎり向けの食材を考えてみるといいでしょう。
納豆、なめこ、ふりかけ、前夜の残り物(きんぴらごぼうや肉じゃが、煮込み料理など)も良いです。冷蔵庫にある余っている物を活用しましょう。
- 用意する物:パン、好みのごはんのお供、ナイフとまな板(オプション)、カメラや色鉛筆。
- 親の役割:パンと様々なご飯のお供を準備、食パンを焼いてカット、予測を子供に尋ねる、画像を印刷(オプション)。
- 手順:何がパンに合うか、合わないかを予測する。
- パンを焼いて四分の一に切る(無造作にお供を乗せる場合はカット不要)。
- パンにご飯のお供を乗せて写真を撮る(イラスト化する場合は不要)。
- 食べて一番美味しかったものを順位づけをして記録。
- 各項目について深く考え、写真やイラストと共にまとめる。
パンと相性抜群のトッピングコンテスト
こちらは以前行われたご飯のお供セレクションのパン版になります。内容や流れは先述したイベントと同様です。
パンにぴったりなトッピングの例としては、たっぷりのバター、クリームチーズに添えられたスモークサーモン、ジューシーなハムエッグ、アボカドにとろけるチーズ、さわやかなフルーツジャム、シンプルなオリーブオイルと塩、そして風味豊かなピザソースなどがあります。
ご飯のお供よりも調理工程がいくらか含まれるため、時間がかかる場合がありますが、夕食の一部として楽しむ気持ちで取り組みましょう。
- 用意するもの:ご飯、お好みのパンのお供、カメラもしくは色鉛筆。
- 保護者の役割:ご飯と様々なパンのお供の準備と調理、お子様に予想を尋ねること、必要に応じて撮影した写真の印刷。
- 進行手順:
- どのトッピングがご飯に合うか、また合わないかの予想を立てる。
- 各トッピングをご飯の上に乗せ、撮影する(絵を描く場合はこの手順を省略可能)。
- 実際に食べ比べをし、最も美味しかったトッピングのランキングを作成する。
- それぞれのトッピングに対する感想を深く考え、写真やイラスト、文章でまとめる。
野菜や果物の斬新な内部構造
野菜や果物を切断し、内部の造形を探究する活動についてです。手に入りやすい台所の野菜や果物を材料に、わざわざ買い足す必要もなく即座に挑戦できます。
切り分ける前の予想を立てることで、活動内容が一層リッチになります。可能であればカメラで撮影し、写真を付け加えることでプレゼンテーションが洗練されます。
時間が許さなければ、子供たちの手描き図で代用しても問題ありません。その際には、予測された内部構造と実際の断面図の両方を作成し、内容の充実を図りましょう。
野菜よりも果物を使用する方が、色鮮やかで魅力的に仕上がることが多いです。
- 用意するもの:種類豊富な野菜や果物、刃物、作業板、カラーペンシル、カメラ等。
- 親の役割:子供から内部構造の予想を尋ねる、野菜や果物をきれいに切断する、撮影した写真をプリントアウトする(必要があれば)。
- 活動の手順:
- 予想される断面図を想像し、それを描く。
- 野菜や果物を縦や横の断面で落ち着いてカットする。
- 色合いや形状、種の位置を組み合わせて観察し、それを記録するための写真を撮る。
- 断面の特徴を詳細なスケッチで表現する。
- 当初の予想と実際の結果を比較し、その差を分析する。
りんごの変色実験をしよう
この実験では、切り分けたりんごがどのように色を変えていくかを調べます。
1つのりんごを使い、いくつかのサンプルに分けて比較しましょう。りんごを用意すれば、家にある様々な調味料を使用して実験が可能です。
水だけ、レモン液体を加えたもの、食塩を塗ったりんごなど、幅広いテストが実施できます。
より多くの試料を作ることで、実験の内容が豊富になります。
- 必要なもの: りんご、ビネガー、塩水、砂糖水、保護シート、ナイフ、カッティングボード、写真撮影機器。
- 親の役割: りんごを切る、調理用調味料を準備する、子供たちの予想を尋ねる、写真を印刷する。
- 実験手順: りんごを八等分に切る。
- 何も塗っていないりんごを2つ作り、片方には保護シートをかける。
- りんごに酢、塩水、砂糖水を塗布する。
- さらに多くのテストサンプルが必要な場合は、他の物質も塗布する。
- どのりんごが最も変色しにくいか、または変色しやすいか、味の変化が少ないか、変わりやすいかを予渡する。
- 定時間ごとにりんごの色変化を観察し、進行を記録する。
- 観察のたびにりんごの写真を撮影する。
- 実験終了時にりんごの変色状況を比較し、どの方法が色変化を最も防止したかを検証する。
- 実験後のりんごを試食し、味にどのような変化が生じたか(酸味が残ったか、渋みが出現したか、りんご本来の味にどのような変化があったかなど)を分析する。
色々な液体を凍らせてみよう
家庭内で簡単に試すことができる実験で、手軽に始められます。
多様な液体を凍らせることで、分析がより豊かなものとなります。
水は比較の基準として必須ですが、それ以外にも醤油、塩水、砂糖水、油、みりん、果汁、牛乳、ジュース、みそ汁、スープなど、身近な液体を選んでみましょう。
粘度が強いケチャップやマヨネーズもお試しいただくと面白いかもしれません。
- 準備するもの:家にある様々な調味料、製氷機(またはアルミカップ)、カメラ
- 大人が担当すること:子供から予測を聞き出す、必要な調味料を準備する、写真の撮影と印刷
以下は実験の流れです:
- 家にある調呸品を製氷機(またはアルミカップ)に入れ、実験を始める前の写真を撮影します。
- それらを冷凍庫に置きます。
- どの液体が凍るか、または凍らないかを予想します。
- 定期的にチェックし、どの調呸品が固まったかを確認します。
- 凍るまでの時間を測定します。
- すべての実験が終わった後、再度写真を撮影します。
- 最後には、初めの予想と実際の結果を比較し、凍った液体の特徴を分析します。
納豆を混ぜ過ぎたらどのように変化する?
納豆好きな子供たちに向けた興味深い研究テーマがあります。
納豆が最高に美味しくなる混ぜ回数は存在するのでしょうか?混ぜないで食べた場合と、数百回、あるいは数千回混ぜた場合の納豆はどのように変わるのでしょうか?ねばねばが増すのか、液状に変わるのか、味は向上するのか悪化するのか、興味深い実験で研究してみましょう。
タレを加える最適なタイミングも見極めることができます。納豆を混ぜるのは子供でもできるので、回数を一緒に数えるなど親のサポートを活用しても良いでしょう。
この研究では、視覚的な比較だけでなく、実際に味わうことも重要です。数種の納豆を比較することで、さまざまな結果を楽しむことができます。
- 用意するもの: 納豆数パック、箸、カメラ
- 親の役割: 予測を尋ねる、数える時のサポート、写真撮影
- 実験の手順:
- どの混ぜ方が最も美味しいのか、または100回や1000回混ぜた場合にどのような変化が起こるかを予測する
- 異なる回数で混ぜた納豆を準備する(例: 50回、100回、500回、1000回)
- それぞれの納豆の写真を撮影する
- 実際に食べ比べて、結果をまとめる
クリエイティブプロジェクトのアイデア
手持ちの素材が少なくても、創作活動を始めたいと思ったらすぐに取りかかれないことがあります。例えば、手芸や工作に取り掛かる際に、使い終わった箱やトイレットペーパーの芯、多くの牛乳パックが一度に必要となる状況は、すぐには対応できないことでしょう。
そこで、ここではごく少量の材料で製作可能な手工芸アイデアをご提案します。
公園での落ち葉アート活動
これは公園で集めた落ち葉や花弁を使って創造力を発揮する活動です。年少の子どもは仮面を作成するのも楽しいでしむしょうし、年長の子どもたちには名画の再現やミニ日本庭園の制作などを通して更に挑戦してもらうと、見栄えする作品が出来上がります。
画用紙やボンドさえあれば、子どもたちの創造力にお任せするだけで大丈夫ですし、時間が限られている際には、このアクティビティで自由な研究課題を完了させることができます。
- 用意する物:画用紙、鉛筆、落ち葉、枝、石、ボンド、お好みで毛糸やボタンなど。
- 親の役割:材料の調達と、必要に応じて公園への同行(子どもが一人で出来る場合は不要)。
以下の手順に従って作品を作ります。但し、ステップ1と2は順番を逆にしても構いません。
- 画用紙に鉛筆で作りたい作品の下書きを描きます。
- 必要な落ち葉や石など、使いたい素材を拾ってきます。
- ボンドを使用して、落ち葉や石を画用紙に貼り付け、創造したい作品を形にしていきます。
折り紙で創る美しいちぎり絵
ちぎり絵を用いれば、情感が溢れ出る芸術的な作品を制作可能です。特に上級学年の児童は、著名な絵画をちぎり絵で再現してみると、見る者を魅了する成果物が仕上がります。
通常の折り紙だけでなく、雑誌の切り抜きやラッピングペーパーといった模様のある紙材を使用することで、スキルを要する作業となり、複雑で目を惹きつける作品を完成させることができます。初等学校低学年の子供たちには、お気に入りのモチーフをテーマとして選んでもらうと、彼ららしい愛らしい作品が創り上げられるでしょう。
折り紙を細かくちぎっていくほどに、その作品は一層魅力を増していきます。
- 必要な物品:画用紙、折り紙、鉛筆、接着剤。
- 保護者が行うこと:各種材料を用意すること。
作業の手順としては、まず、完成させたいデザインを鉛筆で画用紙に下書きします。その後、描きたい絵に適したカラーの折り紙を少しずつちぎっていきます。次に、接着剤を画用紙上に塗り広げ、そこに先ほどちぎった折り紙を順に貼り付けていくのです。
化学系テーマ
化学系の主題に取り組む際には、実験的な雰囲気が表れるものです。具体的な予測や観察、それに続く分析をしっかりと記録することが大切です。
塩を水で溶かす実験
今回の実験では、水や温かい液体に塩を加えて、溶けなくなる点を探求する内容です。塩がこれ以上溶けない状態の液体を飽和溶液と称し、この液体から水分を蒸散させることで塩結晶が形成される過程も探ることができます。
もし提出期限までに時間が十分にある場合、塩結晶の生成過程を詳述すると、より充実した内容の研究になります。ただし、結晶化の進行中に容器を動かすと結晶が破損する恐れがあるので、注意が必要です。結晶の生成には数日かかりますから、時間の余裕がなければここは割愛しても問題ありません。
- 必要なもの:塩、水200ml、熱湯200ml、透明なグラス2個、ティースプーン。
- 保護者が行うこと:材料の準備、熱湯の管理、子どもとの予想の共有。
- 実験手順:
- 水または熱湯に塩がどの程度溶けていくか、予測する。
- 水と熱湯が入ったコップに、一度に小さじ1杯の塩を投入し、しっかりかき混ぜる。
- 続けて塩を追加し、溶けなくなるまでの量を調べる。
- 溶けなくなった塩の量を記録する。
- 飽和が起きた時の塩水を試し舐め、塩辛さの差異なども観察し記録する。
- 結晶作成に挑戦する場合は、飽和した点からさらに塩を足し、濃度を上げる。
- その後、コップを日の当たる場所に置き、水分の蒸発を促し、塩結晶の生成を観察する。
磁力を利用した探索活動
これは磁石を使用して行える簡単な実験であり、子供たちは引きつけられる物体を発見することに喜びを感じるでしょう。
活動の成果をただ列挙するのではなく、「冷蔵庫:磁力あり、机:磁力無し」といったように、その結果を豊かにするためにも予測や図画を加えて詳細に記述することで、見た目にも充実させます。
広い模造紙を使い、住宅の平面図や家具、その他の物品を描き加えて、磁力が作用したか否かをその場で直接書き加えることで、よりインパクトのある仕上がりになります。
- 必要なもの:磁石、筆記用具。
- 保護者が行うべき事:磁石を用意し、子供に何が磁力に反応するか予測をさせる。
- 実施手順:
- 自宅にある物品の中から磁石にくっつくものを予想し、それをリストアップする。
- リストに挙げた物品に磁石を近づけ、反応をチェックして結果を記録する。
- リストにない物品にも磁石を近づけてみて、さらなる発見がないか探り、記録に残す。
- 図や絵を描き入れながら成果を整理し、記録する。
自宅で手軽に!子どもの自由研究アイデア10選
夏休みの宿題である自由研究を親御さんの助けなしで完結できるテーマをピックアップしました。以下が、子供が楽しんで取り組めるテーマのお勧めリストです。
- パンとの相性抜群!美味しいごはんの友競争
- 逆バージョン!ごはんにピッタリのパンの友対決
- 野菜やフルーツの中身、予想してみよう
- りんごが茶色くなる?そのプロセスを見守ろう
- 液体が固まる?冷凍して徹底研究
- 混ぜれば混ぜるほど?納豆の変化を観察
- 自然の色で作る、落ち葉を利用したアート作品
- 紙をちぎって世界を創造、ちぎり絵チャレンジ
- 塩と水、溶けるのはどのくらい?観測してみよう
- 何がくっつく?磁石を使った探検遊び
いずれのテーマも、簡単に挑戦できる内容です。もしも「自由研究の手伝うひまがない!」「提出期限が迫っている!」という状況に直面した時でも、これらのアイデアが有効となるでしょう。