「原(点なし)」の出し方を完全解説|Excel・Word・スマホまで対応した保存版ガイド

姓や地名などでよく見かける「原(はら)」という漢字。

実は「白」に点がない「点なしタイプ」の旧字や、「泉タイプ」と呼ばれる異体字が存在します。

ところが、この旧字をパソコンやスマホで正しく表示させようとすると、なかなか見つからず困ってしまう方も多いですよね。

この記事では、「原(点なし)」の正しい出し方を、Excel・Word・スマホ別にやさしく解説します。

文字コード・IMEパッド・単語登録・フォント設定まで、知っておくだけで作業効率が上がる実践テクを紹介。

今日からあなたも旧字を自在に扱える“文字マスター”になれます。

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原の旧字(点なし)とは?どんな違いがあるの?

この章では、「原」という漢字に存在する旧字や異体字の違いを整理して解説します。

特に、「点なしタイプ」と呼ばれる旧字がどのように生まれたのか、現代の「原」と何が違うのかをわかりやすく説明します。

「原」の旧字にはどんな種類がある?

まず、「原」という漢字には大きく分けて3種類のバリエーションがあります。

1つ目は、現在一般的に使われている「白」と「小」からなる標準的な「原」。

2つ目は、「白」が「日」になっており、点がないタイプの「原」。これが今回の主役である点なし旧字です。

3つ目は、「白」と「小」が「泉」になったタイプ。これも「原」の旧字として使われることがあります。

タイプ 構成部分 特徴
現行字 白+小 一般的に使われている「原」
点なしタイプ 日+小 「白」の点がない旧字
泉タイプ 白+水(泉) 古い文書や姓名で見られる異体字

これらはいずれも「読み方」は同じで、「げん」や「はら」と読みます。

「点なしタイプ」と「泉タイプ」の違いを図で解説

「点なしタイプ」と「泉タイプ」は見た目が似ているため、混同されがちです。

しかし、内部構造を見ると明確な違いがあります。

「点なしタイプ」は「白」の点が省略されているだけで、「泉タイプ」は完全に別の構成です。

タイプ 中の構造 違い
点なしタイプ 日+小 「白」から点が抜けた形
泉タイプ 白+水 「泉」という別字を組み合わせた形

このように、両者は似ているようで異なるものです。

文書や名簿で誤って使うと、名前の表記が違ってしまう可能性があります。

「旧字」と「異体字」「俗字」の違いとは?

ここで一度、「旧字」「異体字」「俗字」という言葉の違いを整理しておきましょう。

旧字とは、戦後の漢字簡略化によって現在の字に置き換えられた、かつての正式な字体を指します。

異体字は、意味や発音が同じでも形が異なる字のことです。

そして俗字は、正式な字を簡略化したり誤って使われたりした非公式な字体を指します。

分類 意味
旧字 昔の正式な字体 舊(旧)など
異体字 意味・発音は同じだが形が違う 辻/辶+十など
俗字 略して使われた非公式な字体 髙(高)など

つまり、「原(点なし)」や「泉タイプの原」は、旧字でもあり異体字としても扱われるグレーな存在なのです。

人名や地名で使われる場合、正式な旧字として尊重される傾向があります。

次章では、実際にパソコンで「原(点なし)」を表示する方法を見ていきましょう。

パソコンで「原(点なし)」を出す方法【初心者向け】

この章では、パソコン上で「原(点なし)」を表示する具体的な方法を解説します。

エクセルやワードなど、ビジネスシーンで使うソフトにも対応していますので、会社で使う文書にもすぐ応用できます。

文字コードで旧字を入力する方法(Excel・Word対応)

まずは、最も確実な方法である「文字コード入力」を紹介します。

文字コードとは、パソコンがそれぞれの文字を識別するために割り当てている番号のことです。

たとえば、アルファベットや数字にもコードがありますが、漢字にもそれぞれ固有のコードが存在します。

「原」の旧字には次の2種類のコードがあります。

タイプ 文字コード 特徴
点なしタイプ 20A64 「白」の点がない旧字
泉タイプ 53A1 「泉」の形になっている旧字

やり方はとてもシンプルです。

まず、エクセルやワードに「20A64」と打ち込みましょう。

そのまま「Enter」ではなく「F5」キーを押すと、「原(点なし)」が表示されます。

注意点:「直接入力」ではなく、「全角英数」モードで入力する必要があります。

ローマ字入力のままでも構いませんが、「全角ひらがな」「全角カタカナ」でも大丈夫です。

入力モードと変換の順序を間違えると、文字化けや変換不可になることが多いので注意しましょう。

もし正しく表示されない場合は、フォントを変えてみてください。

特に「MS 明朝」「MS ゴシック」「游明朝」「游ゴシック」あたりで確認すると表示されやすいです。

IMEパッドで探す方法(手書き入力)

もう一つの方法は、IMEパッドの手書き機能を使うやり方です。

タスクバー右下の「あ」や「A」のマークを右クリックして、「IMEパッド」を開きましょう。

左側の入力エリアに、通常の「原」を正しい書き順で書きます。

右側に候補が出てくるので、「原」を右クリックして「異体字の挿入」を選択します。

その中から「泉タイプ」の旧字が選べます。

ただし、「点なしタイプ(20A64)」はこの方法では出せません。

「泉タイプ」を探したいときにだけ使えると思ってください。

方法 出せるタイプ 特徴
文字コード 点なし・泉どちらも可 確実に入力できる
IMEパッド 泉タイプのみ 直感的に探せる

一度入力に成功したら、コピーして他のソフトにも貼り付け可能です。

文字化けしたときのフォント設定のコツ

せっかく入力しても、□や?に文字化けしてしまうことがあります。

その場合、フォントが旧字に対応していない可能性が高いです。

以下の表のように、フォントによって表示可否が異なります。

フォント名 対応状況
MS 明朝 〇(安定して表示)
MS ゴシック 〇(互換性が高い)
游明朝 △(一部表示不可)
游ゴシック △(文字化けの可能性あり)
メイリオ ×(非対応)

旧字を扱うときは、まず「MS 明朝」に設定してみましょう。

それでも表示されない場合は、Webサイトなどから「IPA明朝」などのフリーフォントを導入するのもおすすめです。

フォントを変えるだけで正しく表示できるケースは非常に多いです。

次章では、変換で簡単に「原(点なし)」を出す裏ワザ「単語登録」について紹介します。

「原(点なし)」を変換で出す裏ワザ:単語登録の使い方

ここでは、「原(点なし)」をもっと簡単に出す方法を紹介します。

毎回文字コードを打ち込むのは正直面倒ですよね。

そんなときに便利なのが「単語登録」です。

一度登録しておけば、次からは変換だけで一瞬で旧字を入力できるようになります。

一度登録すれば次から変換一発

単語登録とは、自分で指定した読み方と文字を紐づけて保存しておく機能のことです。

たとえば「はら」と打って変換すると、いつも使う旧字の「原」が出るように設定できます。

やり方はとても簡単です。

手順 内容
タスクバーの「あ」または「A」を右クリック
メニューから「単語の登録」をクリック
「単語」欄に旧字の「原(点なし)」を貼り付け
「よみ」に「はら」や「げん」を入力
「登録」をクリックして完了

登録後は、WordやExcelで「はら」と入力して変換キーを押すと、「原(点なし)」が出てくるようになります。

一度設定すれば、以後は変換だけで旧字を呼び出せるのが最大のメリットです。

登録時の「よみ」のおすすめ設定

単語登録では、どんな読みでも自由に設定できます。

ただし、あまり一般的すぎる読みを使うと、通常の変換候補が上に出てしまうことがあります。

次のような工夫をすると便利です。

目的 おすすめの「よみ」設定
通常入力を邪魔したくない 「はらq」や「げんq」など特殊な文字を追加
頻繁に使う名前用 「は」や「げ」など短い読みで登録
他人と区別したい 「hara」などローマ字で登録

このように、自分の用途に合わせて自由に設定できるのが単語登録の魅力です。

注意:登録する文字は一度に1文字ずつしかできません。

点なしタイプ(20A64)と泉タイプ(53A1)は別々に登録しましょう。

職場で共有する方法と注意点

もし社内で同じ旧字を使う人が多い場合、単語登録データを共有すると効率的です。

単語登録データは、PC内の辞書ファイル(.dic形式)として保存されています。

このファイルを他のPCにコピーすれば、同じ設定をすぐ使えます。

共有方法 概要
辞書ツールでエクスポート 登録した単語をCSVやTXT形式で出力
共有ドライブで配布 チーム全員が同じ辞書をインポート可能

ただし、個人名などの登録が含まれる場合は、共有前に内容を必ず確認しましょう。

特に人事関係や名簿データを扱う場合は、誤変換や情報漏えいを防ぐことが大切です。

次の章では、スマホでも「原(点なし)」を入力する方法を紹介します。

スマホでも「原(点なし)」は出せる?

ここまでパソコンでの入力方法を解説してきましたが、「スマホでもできるの?」と思う方も多いですよね。

実は、スマホでも「原(点なし)」の旧字を入力する方法はあります。

ただし、通常の変換では出てこないため、少し工夫が必要です。

iPhoneの方法(手書き・外字対応)

iPhoneでは、標準の日本語キーボードのほかに「手書き入力」機能を利用するのが最も簡単です。

設定から「一般」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」→「中国語(繁体字)」を選びましょう。

繁体字キーボードの「手書き」を選ぶと、画面上に手書きエリアが出てきます。

そこに「原」の形を、点を抜いて「日+小」と書くと、候補の中に「点なしタイプ」の旧字が表示されることがあります。

注意:フォントやOSバージョンによっては表示されないこともあります。

出てきた場合はコピーしてメモ帳やメールなどに貼り付けて使えます。

方法 設定メニュー 特徴
手書き入力 設定>一般>キーボード>中国語(繁体字) 視覚的に旧字を選べる
コピー&ペースト メモ帳やブラウザ 一度取得した文字を再利用

また、外字(自分で作る文字)を登録するアプリも存在します。

たとえば「外字エディタ」系アプリを使えば、見た目が同じ旧字を自分で作成して使うことも可能です。

iPhoneでは「手書き入力」+「コピー保存」の組み合わせが最も実用的です。

Androidでの入力方法

Androidスマホでも、「原(点なし)」を入力する方法はいくつかあります。

最も簡単なのは、Google日本語入力(Gboard)の「手書き入力」を使う方法です。

設定から「言語と入力」→「キーボード」→「Gboard」→「言語」→「日本語」→「手書き入力」をオンにします。

キーボード画面で「手書き」モードに切り替え、「原」を点を抜いて書きましょう。

候補の中に旧字が表示される場合があります。

もし出てこない場合は、パソコンで入力した旧字をLINEやGmailで送信してスマホ側でコピーしておく方法も便利です。

方法 特徴
Gboard手書き 標準で使える/オフライン可
コピー転送 確実に同じ字を使える

Androidではフォントの違いによって表示できない場合もあるため、複数のアプリで確認してみるとよいでしょう。

Google日本語入力を使えば、手書きと変換の両方で旧字を扱うことが可能です。

SNSやメールで文字化けしない工夫

せっかく旧字を入力しても、LINEやメールで送ると文字化けしてしまうことがあります。

これは、相手のスマホやアプリがその文字コード(Unicode)に対応していないためです。

その対策としては、以下の2つが有効です。

  • 画像として送る:旧字をスクリーンショットにして共有する
  • PDFに埋め込む:Wordやメモアプリで作成し、PDF化して送信

こうしておくと、相手の環境でも崩れずにきれいに表示されます。

送信方法 文字化け防止効果
テキスト(通常) △(環境依存)
画像 ◎(どの端末でも同じ見た目)
PDF ◎(フォント埋め込みで安心)

スマホで旧字を使うときは、文字化け対策をセットで考えると安心です。

次の章では、旧字入力をもっと深く理解するための基礎知識を紹介します。

知っておきたい旧字入力の基礎知識

ここでは、「原(点なし)」の入力を理解するうえで知っておきたい基本の仕組みを紹介します。

少し専門的に聞こえますが、原理を知ることで入力トラブルを防ぐことができます。

JISコード・Unicodeとは?簡単に説明

私たちがパソコンやスマホで文字を使うとき、その背後では「文字コード」という仕組みが働いています。

このコードには、文字ごとに固有の番号が割り振られています。

たとえば、アルファベット「A」は「0041」、数字の「1」は「0031」という具合です。

漢字の場合は桁数が増え、世界中の文字を扱えるようにするための国際規格が「Unicode(ユニコード)」です。

規格名 特徴
JISコード 日本独自の文字コード。古いPCや印刷業界で多用
Unicode 世界共通のコード体系。現在の主流

「原(点なし)」が表示できない場合、その文字がUnicodeで定義されていないフォントを使っていることが多いです。

つまり、文字コードを理解すれば、なぜ表示できないのかの原因が見えてくるということです。

フォントによって表示が違う理由

同じ文字コードを入力しても、フォントによって見た目が違うことがあります。

たとえば「原(点なし)」をMS明朝で表示できても、メイリオでは表示できない場合があります。

これは、各フォントが持つ文字データの範囲が異なるためです。

フォント名 旧字対応
MS 明朝 〇(旧字対応)
MS ゴシック 〇(互換性あり)
游明朝 △(一部のみ対応)
メイリオ ×(非対応)

つまり、「原(点なし)」が表示できないからといって文字が存在しないわけではなく、単にフォントがその字を持っていないだけなのです。

困ったときはフォントを変えるだけで解決することが多いです。

入力しても見えないときのチェックリスト

「ちゃんとコードを入力したのに表示されない…」というときは、以下のチェックリストを確認しましょう。

確認項目 内容 対応策
1. 入力モード 「全角英数」になっているか 半角では変換不可
2. フォント 旧字対応フォントを使用しているか MS明朝に変更
3. 文字コード 正しいコードを入力しているか 20A64 または 53A1 を確認
4. アプリの仕様 Excelなどではバージョンによって非対応 Wordで試してみる

これらを順番に確認するだけで、ほとんどの表示トラブルは解決できます。

特にExcelでは一部のフォントが旧字をサポートしていないため、Wordで試すのが確実です。

「表示されない=入力できていない」ではない点を理解しておくと安心です。

次の章では、ここまでの内容を総まとめして、旧字入力をスマートに使いこなすコツを紹介します。

まとめ|「原(点なし)」の出し方をマスターして資料を美しく

ここまで、「原(点なし)」の出し方をパソコン・スマホ別に詳しく解説してきました。

最後に、記事全体のポイントを整理しながら、旧字入力を使いこなすためのコツをまとめます。

作業効率を上げるポイント

まず押さえておきたいのは、「文字コードを理解しておくこと」です。

ExcelやWordなど、どんなソフトを使う場合でも、コード入力(20A64/53A1)を知っていれば確実に旧字を出すことができます。

一度でも入力できたら、すぐに単語登録をしておくのがベストです。

方法 特徴
文字コード入力 最も確実。どのソフトでも対応しやすい
単語登録 一度登録すれば変換一発
フォント変更 文字化けを防止できる

「一度表示 → 単語登録 → 変換一発」が、最も効率的な流れです。

同僚に教えたくなる「旧字入力テク」

旧字は日常で使う頻度が少ないため、「どうやって出すの?」と聞かれることも多いですよね。

そんなときに役立つのが、今回紹介した3つの豆知識です。

  • 点なし「原」の文字コードは20A64
  • 泉タイプの旧字は53A1
  • 文字化けはフォント変更で解決できる

この3つを覚えておくだけで、旧字入力に関する質問のほとんどに答えられます。

社内でちょっとした「文字の達人」になれるはずです。

次に試したい文字コード活用術

今回の「原(点なし)」以外にも、旧字や異体字はまだまだあります。

文字コードを使えば、普段変換では出せない漢字も自由に入力できます。

たとえば、「髙」「﨑」「邊」などの旧字もUnicodeコードを使えば出せます。

文字 Unicodeコード
9AD9
FA11
908A

こうした知識を身につけると、資料作成や名簿入力の精度が格段に上がります。

また、スマホやPDFでの文字化け対策も合わせて覚えておくと、どんな環境でも美しく文字を表示できます。

旧字入力をマスターすることは、仕事の丁寧さや信頼感を高めるスキルでもあります。

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