チェーンや鎖の切断テクニックとそのための最適な工具ガイド

時には自転車のチェーンや南京錠、家具の金属パーツ、またはサンドバッグのチェーンをカットする必要性に迫られることがあるでしょう。そうした状況に直面した際、どの種類の道具を用いれば良いのか、また、本当に自ら切断することができるのか疑問が湧いてきます。

本稿では、以下の内容を詳細にわたってご説明いたします。

  • 様々な鎖やチェーンを切断する方法
  • 切断作業に利用する適切な道具
  • 直径約1cmの太いサンドバッグの鎖を切断する一連のプロセス
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金属のチェーンや鎖を切断するための主な手法と必要な器具

金属製のチェーンや鎖を切り分ける方法には、主に次の3種類が存在します。

  • 挟んでカットする手法
  • 鋸(のこぎり)を使ったカット
  • ディスクグラインダーを使用して断ち切る

これらの手法にはそれぞれ利点と欠点があるため、詳細については後述します。

挟んでカットする手法とその器具について

ここで主に用いる器具は、ボルトカッターと呼ばれるものです。挟んでカットする手法は手軽さが特徴でコストも掛からず、簡単に行えます。

ただし、以下のような欠点が存在します。

  • 太い金属には不向き
  • 相応の体力を必要とする

太めの鎖やチェーン、または力が不足している場合は、後ほど紹介する鋸を使ったカットが適しているでしょう。なお、この器具では軟鋼線材(80HRB以下)の最大直径10mmまでの切断が可能です。

鋸を使ってカットする手法と器具

金属専用の鋸がボルトカッターに代わり有効となる場面もあります。コストパフォーマンスに優れ、太目のチェーンも切り分けることができます。

しかしながら、以下の欠点も把握しておく必要があります。

  • カットに時間がかかる
  • 忍耐が必要

切断点が多い場合や特に硬質な金属の場合、時間と労力の面で非現実的となることもあります。

ディスクグラインダーでカットする手法と器具

大工や専門の職人の間で広く使われる器具にディスクグラインダーがあります。慣れてしまえば太く硬い金属も楽々と切ることができ、多数のカットにも疲れを感じにくいのが利点です。

ただし、以下の欠点も考慮する必要があります。

  • 器具自体の価格が高い
  • 操作が難しく危険性が伴う

またディスクグラインダーでの金属切断には「切断砥石」が不可欠です。これだと鉄やステンレス等をサクサクと断ち切ることができ、例えばマキタのディスクグラインダーにも装着可能、価格も手頃なものが多いです。

金属チェーンの正しいカット方法

サンドバッグを吊るすチェーンの長さが長すぎて扱いにくいと思ったら、適切な長さに調整することが必須です。

ここでは金属チェーンをカットする手順について説明します。

①ディスクグラインダーを使った準備

火花の飛散が予想されるディスクグラインダーを用いるにあたっては、安全に作業を行うための準備が求められるため、ここでの基本的なアイテムとしては、目を守るためのゴーグル(多くの場合は付属しています)と手を護るための作業用グローブ(使用するかどうかは自己判断となります)が必要です。

また、今回は屋内での作業を想定しているため、散らばった鉄片を容易に掃除できるように、受け皿を用意します。

②カットする部分の目印作り

切断する具体的な箇所を見失わないため、マスキングテープやマーカーを使用して目印を付けておきます。

③鎖のカット作業

ディスクグラインダーを用いれば、分厚い鎖も素早くカットすることができます。

④カット終了後の清掃

作業が終わったら、切断で生じた鉄の粉々をしっかり掃除しましょう。鉄の粒子はそのままにしておくとサビの元になることがありますので、特に注意が必要です。

切断作業のための工具選び

今回は、金属製のチェーンや鎖などの種類や厚み、およびご自身の体力に合わせて、切断するために適切な工具についてご案内いたしました。

  • 「細めの金属を切る際」に筋力がそこそこある方:ボルトクリッパーの使用が適しています。
  • 「厚い金属を切る必要がある」けれど筋力自体はそれほど強くない方:金属用ノコギリがお勧めです。
  • 「厚い金属をしばしば切る」場合:ディスクグラインダーの導入をオススメします。

DIYが趣味で、ディスクグラインダーの操作に負担を感じない方には、ディスクグラインダーが一番のお勧め工具となります。

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