神奈川県へ出かけるなら、美味しいものも楽しみたいけれど、「神奈川らしい食べ物は何だろう」「せっかくならその土地ならではの名物を食べたい」と迷うことがあります。
神奈川のグルメをひとつに絞りにくいのは、横浜、湘南、三浦、小田原、県央など、エリアによって親しまれている食べ物が大きく異なるためです。
三崎まぐろや湘南しらすといった海の幸だけでなく、横浜のシウマイやサンマーメン、よこすか海軍カレー、小田原の魚料理やかまぼこ、葉山牛、大山の豆腐料理など、地域ごとに違った魅力があります。
迷ったときは「神奈川県で一番有名な食べ物は何か」だけで探さず、訪れるエリアから名物を選ぶと、自分の予定に合った美味しいものを見つけやすくなります。
観光ルートと食事をうまく組み合わせれば、移動の負担を増やさず、その土地らしい味を楽しめます。
この記事でわかること
- 神奈川県で一度は味わいたい定番グルメ
- 横浜や横須賀、小田原などで親しまれているご当地グルメ
- 海鮮以外にも楽しめる肉料理や郷土の味
- 横浜・湘南・三浦・小田原などエリア別の選び方
神奈川県の美味しいものといえば外せない定番グルメ
神奈川県で何を食べるか迷ったときは、まず海の幸と横浜らしい名物から選ぶと、その土地ならではの味に出会いやすくなります。
県内には横浜の都市型グルメから、相模湾や三浦半島で味わえる魚介まで幅広い食文化があり、同じ神奈川県でも訪れる地域によって食の楽しみ方が大きく変わります。
なかでも三崎まぐろ、湘南しらす、横浜のシウマイは、神奈川らしい食を探すときに候補へ入れておきたい定番です。
旅行中のランチとして楽しむのか、お酒と一緒に味わうのか、お土産として持ち帰りたいのかによって選び方も変わるため、それぞれの特徴を知っておくと予定を立てやすくなります。
三崎まぐろは三浦半島を代表する海の幸
三浦半島方面へ足を運ぶなら、三崎のまぐろは外しにくい味覚のひとつです。
三崎漁港はまぐろと深い関わりを持つ港として知られ、三浦市の市場周辺では、刺身や寿司だけでなく、まぐろ丼や定食などさまざまな形で楽しめます。
赤身のさっぱりした旨みを味わうのもよいですし、中トロなど脂のある部位と食べ比べれば、同じまぐろでも食感や風味の違いを感じられます。
さらに、店によっては普段あまり選ばない部位を使った料理に出会えることもあり、単にまぐろを食べるだけではなく、港町らしい食体験を楽しめるのが三崎の魅力です。
三崎港周辺を観光する予定があるなら、昼食の候補として早めに飲食店を探しておくと動きやすいでしょう。
湘南しらすは生しらすも釜揚げもしっかり楽しめる
江の島や鎌倉、湘南方面で海を感じながら食事を楽しみたいなら、しらす料理がよく合います。
神奈川県の「湘南しらす」は、相模湾で漁獲されたしらすや、その加工品として知られており、鮮度を生かした食べ方が魅力です。
生しらすはやわらかな食感と独特の風味を楽しみやすく、釜揚げしらすはほどよい塩味がご飯になじむため、丼ものでも食べやすいでしょう。
ただし、生しらすは海の状況や漁の都合によって提供されない場合があるため、「湘南へ行けば必ず生しらすが食べられる」と決めつけず、その日の入荷状況を確認することが大切です。
生しらすに出会えない日でも、釜揚げや沖漬けなど別の楽しみ方があるので、しらすそのものを目当てに訪れても選択肢を持ちやすいでしょう。
横浜のシューマイは駅弁でも親しまれる定番の味
横浜らしい食べ物を手軽に楽しみたいときは、シウマイも有力な候補になります。
特に崎陽軒の「昔ながらのシウマイ」は1928年から販売されており、「シウマイ弁当」は1954年に登場した、長く親しまれている横浜の味です。
観光中に中華料理店へ入ってゆっくり食事をする時間が取れない場合でも、駅などで購入しやすく、移動中や帰宅後にも楽しみやすい点が魅力です。
横浜中華街で点心を味わう楽しみとは少し方向が異なり、駅弁や持ち帰りという形で横浜の食文化を身近に楽しめるのが大きな特徴といえるでしょう。
三崎まぐろや湘南しらすのように現地で食べたい海の幸と、持ち帰りやすい横浜のシウマイを組み合わせれば、神奈川県の美味しいものを幅広く楽しめます。
神奈川県ならではのご当地グルメも食べておきたい
神奈川県で美味しいものを探すなら、魚介や定番のお土産だけでなく、それぞれの街で長く親しまれてきたご当地グルメにも目を向けたいところです。
横浜には独自の麺文化があり、横須賀には街の歴史を感じられるカレー、小田原には海の恵みを生かした魚料理や練り物があり、訪れる場所を決めてから食べたいものを選ぶと、神奈川らしい味を見つけやすくなります。
有名な観光地を巡りながら楽しめる料理も多いため、食事だけを目的に予定を組まなくても、観光ルートの中へ自然に取り入れられるのも魅力です。
サンマーメンは横浜を中心に親しまれてきたご当地麺
横浜で麺料理を食べるなら、家系ラーメンだけでなくサンマーメンも候補に入れてみると、横浜の食文化をより深く楽しめます。
名前だけを見ると魚のサンマを使った麺料理のように感じますが、一般的なサンマーメンはそうではなく、肉や野菜を使ったあんを麺の上にのせた料理として知られています。
シャキッとした野菜の食感と温かいあん、麺が一緒になることで食べ応えが生まれ、寒い時期にも選びたくなる一杯です。
店舗によってスープや具材、あんの味付けなどに違いがあるため、「サンマーメン」というひとつの料理でも店ごとの個性を楽しめるのが面白いところです。
横浜中華街だけに限定された料理ではなく、横浜を中心とした県内のさまざまな店で提供されているため、観光するエリアに合わせて探してみるのもよいでしょう。
よこすか海軍カレーは横須賀観光でも人気の名物
横須賀を訪れるなら、街の歴史と一緒に楽しめる「よこすか海軍カレー」も見逃せません。
よこすか海軍カレーは、明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」に記されたカレーライスの作り方をもとに、横須賀のご当地グルメとして展開されているものです。
提供店では一定のルールが設けられており、原則としてカレーにサラダと牛乳を組み合わせたスタイルも特徴になっています。
単にカレーを食べるだけでなく、横須賀という街が持つ海軍との歴史を食文化から感じられるところが、ほかのご当地カレーとは違った魅力です。
横須賀にはカレーを提供する店が複数あるので、観光スポットを巡る途中で立ち寄りやすい店を探したり、好みに合った一皿を選んだりする楽しみもあります。
同じ横須賀には「ヨコスカネイビーバーガー」など別のご当地グルメもあるため、食べ歩きを目的に訪れるのも楽しみ方のひとつです。
小田原のアジフライやかまぼこは海の街らしい味を楽しめる
小田原方面では、魚を生かした料理や加工品に注目すると、その土地らしい美味しいものを見つけやすくなります。
なかでもアジは、小田原で楽しみたい魚のひとつで、アジフライならサクッとした衣と身の旨みを一緒に味わえます。
店によって定食や丼など提供方法が異なるため、小田原城や港周辺の観光と組み合わせてお気に入りの店を探すのも楽しみになるでしょう。
さらに、小田原の食文化を語るうえで外せないのがかまぼこです。
小田原かまぼこは長い歴史を持つ地域の名産品で、食事として味わうだけでなく、お土産として持ち帰りやすいという魅力があります。
現地ですぐ食べるならアジを使った料理、家でも神奈川の味を楽しみたいならかまぼこというように、目的に合わせて選べるのも小田原ならではです。
横浜のサンマーメン、横須賀の海軍カレー、小田原の魚料理やかまぼこのように、神奈川県には街の個性がそのまま食文化につながっている名物が多く、移動するほど違った味に出会えます。
肉料理や郷土の味にも神奈川県の美味しいものがある
神奈川県の美味しいものというと、三崎まぐろや湘南しらすなど海の幸を思い浮かべやすいですが、少し視野を広げると肉料理や山あいの食文化にも魅力的な味が見つかります。
海に面した地域だけでなく、三浦半島の農畜産物や県央エリア、丹沢・大山周辺まで目を向けることで、神奈川グルメの印象はさらに豊かになります。
葉山牛、厚木周辺で親しまれるとん漬、大山の豆腐料理は、それぞれ異なる土地の特色を感じながら味わえるのが魅力です。
海鮮が続くと少し違ったものを食べたくなることもあるので、旅行の日程や一緒に行く人の好みに合わせ、肉料理や豆腐料理を組み込んでみると食事の選択肢が広がります。
葉山牛は特別な食事にも選びたい神奈川ブランドの牛肉
神奈川県で少しぜいたくな肉料理を楽しみたいなら、葉山牛が候補になります。
葉山牛は三浦半島で生産されるブランド牛で、一定の基準を満たした牛肉が葉山牛として扱われているため、神奈川ならではの肉を味わいたいときに覚えておきたい存在です。
ステーキや鉄板焼き、焼肉などさまざまな料理で楽しむことができ、海鮮とは違った神奈川の美味しさを体験できます。
鎌倉や逗子、葉山、横須賀など三浦半島周辺を巡る旅行なら、昼は海の幸、夜は葉山牛というように食事へ変化をつけるのもよいでしょう。
記念日や旅行中の特別な食事として選びやすく、神奈川の食は魚だけではないと感じさせてくれる存在でもあります。
「葉山」という名前から葉山町だけで食べられるものと思われがちですが、取扱店はほかの地域にもあるため、食べたい料理や移動ルートに合わせて店を探すと選択肢を広げられます。
厚木のとん漬は豚肉を味噌に漬け込んだ地域の名物
県央エリアで土地に根付いた味を探すなら、厚木周辺で親しまれている「とん漬」にも注目です。
とん漬は豚肉を味噌に漬けたもので、焼いたときの香ばしさと味噌の風味、豚肉の旨みを一緒に楽しめます。
華やかな観光グルメとは少し雰囲気が異なり、ご飯のおかずとして食べたくなる親しみやすさがあり、地域で受け継がれてきた日常に近い味を楽しみたい人にも向いています。
店舗や商品によって使われる味噌や漬け込み方、肉の厚みなどが異なるため、ひとまとめに同じ味と考えず、それぞれの特徴を楽しむのがおすすめです。
持ち帰って自宅で焼いて楽しめる商品もあるので、旅先ですぐに食べるだけでなく、神奈川の味を家へ持ち帰りたいときにも選びやすいでしょう。
大山豆腐は丹沢・大山を訪れたら味わいたい郷土の味
海鮮や肉料理とは違った神奈川の味を楽しみたいなら、伊勢原の大山周辺で親しまれてきた豆腐料理も候補に入ります。
大山は古くから信仰の地として多くの人が訪れてきた場所で、その土地の食文化と結びつきながら豆腐料理が親しまれてきました。
豆腐そのものの味を楽しめる料理から、店ごとに工夫された豆腐料理まで選択肢があり、散策や参拝と組み合わせて味わえるのも魅力です。
大山を歩いたあとに土地とつながりのある料理を味わえば、観光地を見るだけでは得にくい地域の文化にも触れられます。
三浦半島では葉山牛、県央ではとん漬、丹沢・大山方面では豆腐料理というように、神奈川県は海から離れても美味しいものが豊富です。
海鮮だけに絞らず、その日の観光エリアに根付いた料理を選ぶことで、神奈川県の食をより幅広く楽しめるでしょう。
神奈川県の美味しいものはエリアで選ぶと見つけやすい
神奈川県で何を食べようか迷ったときは、有名な料理をひとつずつ探すより、訪れるエリアから候補を絞ると選びやすくなります。
横浜や川崎のような都市部と、湘南や三浦の海沿い、小田原や箱根、県央では食の特色が異なるため、移動ルートと食事を一緒に考えるのがポイントです。
観光したい場所の近くにある名物を選べば、食事のために大きく移動する必要がなく、その土地らしい味も自然に楽しめます。
食べたいものが先に決まっているなら目的地を料理から選び、行きたい場所が決まっているなら地域の名物から探すと、限られた時間でも神奈川の美味しいものを満喫しやすくなるでしょう。
横浜・川崎では中華や洋食など街ならではの味を楽しむ
横浜周辺は選べる料理の幅が広く、ひとつのジャンルに絞らず街歩きと一緒に食を楽しみたい人に向いています。
横浜中華街では点心や中華料理を楽しめるほか、サンマーメンやシウマイなど横浜と結びつきの深い味もあり、何を食べるか迷うほど選択肢があります。
さらに、横浜にはナポリタンやシーフードドリアなど、街の歴史と関わりのある洋食も知られているため、海鮮や中華とは違った方向から食文化を楽しめます。
川崎方面まで足を延ばすなら、川崎大師周辺の久寿餅など甘味にも目を向けると、食事だけではなく休憩やお土産選びまで楽しみが広がります。
横浜・川崎エリアは食べたいジャンルがまだ決まっていない人でも、その日の気分に合わせて選びやすいのが大きな魅力です。
中華をしっかり味わったあとに街を散策し、甘いものを楽しむなど、複数の味を組み合わせる過ごし方もできます。
湘南・鎌倉・三浦では海の幸を中心に選ぶ
海辺の景色と一緒に神奈川らしい食事を楽しみたいなら、湘南から鎌倉、三浦半島へ続くエリアが候補になります。
湘南方面ではしらす料理、三崎周辺ではまぐろが代表的な選択肢になり、観光する場所に合わせて海の幸を楽しめます。
江の島や鎌倉を中心に巡るなら、しらす丼などを昼食に取り入れやすく、三浦半島まで移動するなら三崎のまぐろ料理を目的のひとつにするのもよいでしょう。
逗子や葉山方面では、海の幸だけにこだわらず葉山牛などを候補に加えることで、食事の幅をさらに広げられます。
海沿いのエリアは「景色を楽しみながら何を食べるか」という視点で予定を組むと、移動そのものも旅の楽しみになります。
ただし、人気観光地では休日や行楽シーズンに飲食店が混み合うこともあるため、絶対に食べたいものがある場合は営業時間や予約の可否、当日の提供状況を事前に確認しておくと安心です。
小田原・箱根・県央では土地に根付いた名物を探す
小田原や箱根、県央方面では、有名なひとつの料理だけを目当てにするより、それぞれの土地で育まれてきた食文化に目を向けると選択肢が広がります。
小田原ならアジを使った料理やかまぼこ、厚木周辺ならとん漬、伊勢原の大山方面なら豆腐料理など、地域によって異なる味を楽しめます。
箱根方面へ向かう場合は、小田原を経由する旅行ルートも考えやすいため、行きや帰りに小田原の名物を組み合わせる方法もあります。
たとえば、行きに小田原で魚料理を楽しみ、箱根観光をしたあとにお土産としてかまぼこを選べば、一度の旅行でも異なる形で地域の味に触れられます。
神奈川県のグルメ選びで迷ったら、「一番有名なのは何か」だけで決めず、実際に訪れる地域で昔から親しまれているものを探すのがおすすめです。
横浜の街の味、湘南や三浦の海の幸、小田原や県央の地域色豊かな料理というようにエリアごとの特徴を押さえておけば、その日の目的地に合った美味しいものを選びやすくなります。
まとめ
神奈川県には、港町で味わう海の幸から都市部で育まれた料理、山あいに根付いた郷土の味まで、地域ごとに個性の異なる美味しいものがそろっています。
どれを食べるか迷ったときは、知名度だけで選ぶのではなく、訪れるエリアと食べたいジャンルを組み合わせて考えると、自分に合った神奈川グルメを見つけやすくなります。
この記事のポイントをまとめます。
- 神奈川県の定番を味わうなら、三崎まぐろや湘南しらす、横浜のシウマイが候補になる
- 三崎では、まぐろを刺身や寿司、丼などさまざまな食べ方で楽しめる
- 湘南しらすは、生しらすだけでなく釜揚げなども選べるため、当日の提供状況に合わせて楽しみやすい
- 横浜では、シウマイのほかにサンマーメンや中華料理、街とゆかりのある洋食にも注目したい
- 横須賀では、街の歴史とつながりのあるよこすか海軍カレーを楽しめる
- 小田原では、アジを使った料理やかまぼこなど海の恵みを生かした味を探しやすい
- 肉料理を食べたいときは、三浦半島で生産される葉山牛も選択肢に入る
- 厚木周辺のとん漬や大山の豆腐料理など、海鮮以外にも土地に根付いた味がある
- 横浜・湘南・三浦・小田原・県央など、訪れるエリアから食べるものを決めると選びやすい
- 営業時間や予約の可否、入荷状況などを事前に確認すると、目当ての料理を楽しみやすくなる
「神奈川県の美味しいもの」と聞いても、ひとつだけに絞る必要はありません。
海を楽しむなら湘南のしらすや三崎のまぐろ、街歩きをするなら横浜のシウマイやサンマーメン、横須賀なら海軍カレー、小田原なら魚料理やかまぼこというように、目的地が変われば、その場所で出会える美味しさも変わります。
さらに、葉山牛やとん漬、大山の豆腐料理まで視野を広げれば、神奈川は海鮮だけではないことも見えてきます。
行きたい場所を決めてから近くの名物を探す、または食べたいものから目的地を決めると、観光と食事を無理なく組み合わせられます。
横浜のにぎやかな街から湘南の海、三浦の港、小田原や丹沢・大山方面まで、それぞれの土地で育まれてきた味を楽しみながら、自分にとってお気に入りの神奈川グルメを見つけてみてください。
